2年に一度開催される科学コミュニケーターのネットワークPCST(Public Communication of Sience Technology)のカンファレンス。今年はスコットランドのアバディーンで開催。会場ではOIST(沖縄科学技術大学院大学)ソニックラボによるパフォーマンス・セッションが出展されました。サウンド・プロデューサー、ニック・ラスカム氏による、沖縄島24ヶ所で環境モニタリングのために録音された自然音響のリミックスに合わせ、沖縄の自然素描を展示。同時にやんばるの自然を即興で描くパフォーマンスを行いました。 沖縄の自然音の美しさもさることながら、沖縄の自然を日本の伝統技法で描くパフォーマンス、そして手漉き和紙についても多くのご質問をいただきました。
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菊田一朗展 Villa Muse Okinawaにて開催中
菊田一朗展”空”(くう)、ヴィラ・ミューズ・オキナワ
沖縄 屋我地島、ヴィラ・ミューズ・オキナワでの展示会のご案内です。
今回の主題は”空”(くう)。日本の原初的水墨画においては、人類に備わった限定的感覚や思考の外にあるものを空(くう)という概念で視覚化されてきました。全ての現象は空(くう)から現れ、そして空(くう)に消えていく。ここでは、空間が構図の一部として機能するのではなく、空間こそがその主題となるのです。
2025年1月6日〜9日
10-17時
Villa Muse Okinawa のウェブサイトで要予約
1,000円(菊田による作品解説、コーヒー付)
Exhibition at Villa Muse Okinawa.
The theme of this exhibition is “Kū” (空). In traditional Japanese ink painting, the concept of “Kū” has been used to visualize what lies beyond the limited senses and thoughts inherent in humanity. All phenomena emerge from Kū and ultimately disappear into it. Here, space does not function as part of the composition, but rather, it becomes the central subject itself.
Booking required at villa-muse.com.
From Jan 6-9, 2025
Open from 10:00-17:00
1,000 yen
https://villa-muse.com/news/菊田一朗やんばる屏風展-2025-空-ku/
Collaboration with TALKING WALLS
ベルギーのファッションブランドであるTalking Wallsから菊田一朗による水墨画をデザインした新作が発表されました。主題となるのは沖縄を代表する初夏の花、ノボタン。シルクやコットン素材のドレスやスカーフに美しい水墨画のグラデーションが展開されます。
Belgian fashion brand Talking Walls has released a new line of ink paintings by Ichiro Kikuta.The subject of this beautiful fabric is Asian melastome, a typical early summer flower of Okinawa. The beautiful gradation of ink painting is developed on silk and cotton dresses and scarves.
https://www.talkingwalls.world/products/tw1021-joy-single-face-single-face-rectangular-scarf-sakura-rectangle
Instagram: @talkingwalls.world
沖縄 音の肖像画
沖縄の音風景を掘り下げるプロジェクトが、ハイアットリージェンシー沖縄瀬良垣アイランドにおきまして開催中。
菊田が長年描き続けた沖縄北部やんばるの自然を描いた素描とOIST沖縄科学技術大学院大学のソニックラボとのコラボレーション。
神経科学者である福永泉美先生のご提案により、サウンドプロデューサーであるニック・ラスカムさんとの共同参画となっております。
https://www.oist.jp/sonic-lab/events
やんばる美術館、開館
菊田一朗展「調和と変容」- 総本山三井寺
【報告】菊田一朗展「調和と変容」 -Villa Muse Okinawa
【展示会予告】菊田一朗展「調和と変容」in 三井寺
平安時代、山と言えば比叡山、寺と言えば三井寺を示していたそうです。その三井寺における展示会のお知らせです。鳥獣戯画で知られる鳥僧上はこちらのお寺の長吏を務められておりました。また日本美術の研究者であったフェノロサが眠る寺としても知られております。明治初期、江戸期までの栄光の日本美術を捨て去り、西洋美術の模倣へと大きく舵を切った時代、フェノロサは岡倉天心らと共に日本美術の流れを本流へと戻そうと務めた研究者でありました。このような日本美術に縁ある三井寺での展示会は、私にとって大変意義深いものです。沖縄北部やんばるの自然を描いた水墨が屏風のほか、今回ミュンヘン市からの招聘により滞在制作したコンテンポラリーアートも合わせて展示の予定でおります。新春の三井寺でお会いできますことを楽しみにしております。